ESAT-J Part D(意見発表)対策|意見・理由の答え方・練習問題・採点基準【音声付き】
ESAT-J YEAR 3のPart Dでは、与えられたテーマについて、自分の意見を英語で話します。
「自分の意見がすぐに思いつかない」
「理由や具体例を英語でどう言えばよいか分からない」
「40秒も英語で話し続けられるか不安」
と感じる人もいるでしょう。
しかし、Part Dでは、難しい単語を使って長いスピーチをする必要はありません。
まずは、自分の意見とその理由を短い文で伝えることが大切です。余裕があれば、具体例を1つ加えると、さらに分かりやすい答えになります。
この記事では、Part Dの問題形式や採点基準を確認したうえで、意見・理由・具体例の組み立て方を分かりやすく解説します。
音声付きの練習問題も用意しているので、実際に声に出して挑戦してみましょう。

ESAT-J Part Dの問題形式
Part Dは、与えられたテーマについて、自分の意見と理由を英語で発表する問題です。

英語の授業で短いスピーチをする場面をイメージして答えます。
| 項目 | 内容 |
| 問題数 | 1問 |
| 答える内容 | テーマに対する自分の意見と理由 |
| ヒント | 3つ表示される |
| 準備時間 | 60秒 |
| 解答時間 | 40秒以内 |
| 話し始めるタイミング | 録音開始の音が鳴ったあと |
画面には、問題のテーマと3つのヒントが表示されます。
たとえば、次のようなテーマです。
How can we improve our English?
どうすれば英語力を伸ばすことができますか?
このテーマに対して、画面に次の3つのヒントが表示されます。
- movies
- books
- the Internet
ヒントを使う場合は、次のような意見が考えられます。
- 英語の映画を見る
- 英語の本を読む
- インターネットを使う
3つのヒントから1つを選んでも、自分で別の意見を考えてもかまいません。公式サンプルでも、表示されたヒントから1つ選ぶか、自分の考えを述べてよいと説明されています。準備時間は60秒、解答時間は40秒以内です。
先生による英語の説明は2回流れる
Part Dでは、最初に先生の英語の説明が流れます。
説明の中では、次の内容が伝えられます。
- スピーチのテーマ
- 使用できるヒント
- 理由や具体例を入れること
先生の説明は2回流れます。
1回目でテーマをつかみ、2回目で聞き取れなかった部分を確認しましょう。
画面にはテーマとヒントが表示されますが、先生が話す英文のすべてが表示されるわけではありません。音声を聞きながら、何を求められているのかを確認することが大切です。
ESAT-Jの全体像を知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
ESAT-J Part Dの採点基準と答え方のコツ
Part Dでは、テーマに対して、自分の意見と理由を分かりやすく話せているかが見られます。
主な評価のポイントは、次の3つです。
- コミュニケーションができているか
- 言葉を適切に使えているか
- 相手に伝わる音声で話せているか
Part Dは、A2.2からPreA1までの6段階で評価されます。A2.2が最も高い評価です。
また、求められている内容から明らかに外れた回答や、英語として通じない回答、評価できるだけの発話がない場合は「グレードなし」になります。
A2やA1は、英語を使ってどのくらいのことができるかを表す目安です。聞き慣れない評価方法ですが、難しく考える必要はありません。
公式の採点基準を簡単にまとめると、次のようになります。
| 評価 | 意見発表の目安 |
| A2.2 | ヒントまたは自分の考えを1つ選び、効果的な理由や具体例を加えて、意見を詳しく説明している |
| A2.1 | 意見と理由・具体例を話しているが、説明が十分でないところがある |
| A1.3 | 意見に加えて、少なくとも1つの理由または具体例を話している |
| A1.2 | 意見は述べているが、理由や具体例が十分に伝わっていない |
| A1.1 | 意見を言おうとしているが、理由や具体例を話していない |
| PreA1 | 単語や短い表現だけで、意見や理由が伝わっていない |
| グレードなし | 問題と明らかに関係のない内容、英語として通じない回答、または評価できるだけの発話がない |
ただし、意見や理由を言えたかどうかだけで評価が決まるわけではありません。
文法や単語の使い方、接続詞の使い方、発音、話す速さ、間の取り方などもあわせて評価されます。
少しミスがあっても、自分の意見や理由が相手に伝われば、できている部分は評価されます。
最初に自分の意見を言う
Part Dでは、まず「自分はどう思うのか」をはっきり伝えます。
意見を言うときに使いやすいのが、次の形です。
I think ...
私は~だと思います。
たとえば、「学校をもっと楽しくするにはどうすればよいか」というテーマなら、次のように話せます。
I think more school events are good.
学校行事を増やすのがよいと思います。
I think a long lunch break is good.
長い昼休みがよいと思います。
I think music is important at school.
学校では音楽が大切だと思います。
公式の採点基準でも、テーマやヒントに合った自分の意見を述べているかが見られます。
最初に意見をはっきり言うと、そのあとの理由や具体例も続けやすくなります。
理由を少なくとも1つ伝える
意見を言ったら、なぜそう思うのかを説明します。
理由を言うときは、次の形が便利です。
because ...
なぜなら~だからです
たとえば、次のように話します。
I think more school events are good because students can have fun.
学校行事を増やすのがよいと思います。なぜなら、生徒が楽しめるからです。
I think a long lunch break is good because students can rest.
長い昼休みがよいと思います。なぜなら、生徒が休めるからです。
公式の採点基準では、A1.3以上の目安として、意見に加えて少なくとも1つの理由や具体例を述べることが示されています。
難しい理由を考える必要はありません。
まずは、自分の意見に合った理由を1つ言えるようにしましょう。
余裕があれば具体例を入れる
意見と理由を言えたら、具体例を加えてみましょう。
具体例を言うときは、次の表現が使えます。
For example, ...
たとえば、~
たとえば、次のように話します。
For example, students can play games at school events.
たとえば、生徒は学校行事でゲームを楽しめます。
For example, students can talk with their friends at lunch.
たとえば、生徒は昼休みに友達と話せます。
具体例は、自分の経験でも、思いつきやすい例でもかまいません。
具体例がすぐに思いつかない場合は、まず意見と理由を言うことを優先しましょう。
公式の採点基準では、理由や具体例を加え、意見を分かりやすく説明できているかが見られます。
接続詞を使って意見と理由をつなげる
意見、理由、具体例は、それぞれ別々に話すのではなく、接続詞を使ってつなげると、より分かりやすい答えになります。
Part Dでは、次のような表現が使えます。
- because:なぜなら
- and:そして
- but:しかし
- so:そのため
- for example:たとえば
たとえば、次のように話します。
I think school lunch is important because students need energy.
For example, they can study well after lunch.
生徒たちにはエネルギーが必要だから、学校給食は重要だと思います。
たとえば、昼食のあとによく勉強できます。
すべての文に接続詞を入れる必要はありません。
まずは「because」で意見と理由をつなぎ、余裕があれば「For example」で具体例を加えましょう。
短くても文の形で話す
Part Dでは、単語だけを並べるのではなく、短くても文の形で話すことが大切です。
たとえば、
lunch, important, students, energy
と単語だけを並べても、何を伝えたいのかが分かりにくくなります。
次のように、主語と動詞のある文にしましょう。
Students need energy.
生徒にはエネルギーが必要です。
この文では、
- Students:誰が
- need:必要とする
- energy:何を
が分かります。
公式の採点基準でも、A2.2やA2.1では文を使っていること、A1.3やA1.2では簡単な文を使っていることが評価のポイントになっています。
長い英文を作る必要はありません。「誰が」「どうする」が分かる短い文を使いましょう。
少し間違えても話し続ける
Part Dでは、完璧な英語を話す必要はありません。
たとえば、次の英文には間違いがあります。
Students needs energy.
正しくは、次のとおりです。
Students need energy.
生徒にはエネルギーが必要です。
主語が「Students」なので、「needs」ではなく「need」を使います。
ただし、間違いがあっても、「生徒にはエネルギーが必要」という意味はある程度伝わります。
公式の採点基準でも、A1.3では文法や単語に少し間違いがあっても、聞き手が十分に理解できれば評価されます。
間違いに気づいても、最初から言い直そうとして長く止まる必要はありません。知っている英語を使い、次の文へ進みましょう。
発音を意識して、はっきり話す
Part Dでは、答えの内容だけでなく、聞いている人が理解しやすい発音や話し方になっているかも見られます。
次のような話し方は、内容が伝わりにくくなることがあります。
- 単語の発音が不明瞭になっている
- 速く話しすぎている
- 文の途中で何度も止まっている
- 単語と単語の間が空きすぎている
ネイティブスピーカーのような発音を目指す必要はありません。
公式の採点基準でも、発音・話す速さ・間の取り方がおおむね適切で、聞き手が十分に理解できることが評価されています。
ひとつひとつの単語を分かりやすく発音し、意味のまとまりごとにつなげながら、聞き手に内容が伝わるようにはっきり話しましょう。
ESAT-J Part Dの練習問題
ここからは、実際のPart Dに近い流れで練習してみましょう。
問題説明音声
あなたの意見を、理由と例を加えて詳しく述べてください。あなたの意見として、3つのヒントから1つ選ぶか、または、あなた自身の考えを述べてもかまいません。日本の地名や人名などを使う場合には、それを知らない人に分かるように説明してください。
問題音声
先生の音声内容
Hello everyone, today you will make this short speech,
"What job do you want to have in the future?"
Choose one of these ideas, "a teacher," "a doctor," "a YouTuber" or "your own idea." Tell us why you want this job. Give reasons and examples in your short speech.
Listen again.
Today you will make this short speech,
"What job do you want to have in the future?"
Choose one of these ideas, "a teacher," "a doctor," "a YouTuber" or "your own idea." Tell us why you want this job. Give reasons and examples in your short speech.
日本語訳:
みなさん、こんにちは。今日は、次の短いスピーチを行います。
「将来、どんな仕事に就きたいですか?」
「先生」、「医者」、「YouTuber」、または「自分のアイデア」の中から1つを選んでください。その仕事に就きたい理由を話してください。短いスピーチの中で、理由や具体例を挙げて説明してください。
もう1度聞いてください。
今日は、次の短いスピーチを行います。
「将来、どんな仕事に就きたいですか?」
「先生」、「医者」、「YouTuber」、または「自分のアイデア」の中から1つを選んでください。その仕事をしたい理由を話してください。短いスピーチの中で、理由や具体例を挙げて説明してください。
お手本の解答例
I want to be a teacher in the future because my English teacher makes class very fun. Before, I did not like English, but now it is my favorite subject. So, I want to be a teacher like him in the future.
日本語訳
英語の先生がとても楽しい授業をしてくれるので、将来は先生になりたいです。以前は英語が好きではなかったのですが、今では1番好きな教科になりました。だから、将来は彼のような先生になりたいです。
この解答例のポイント
この答えでは、次の内容が順番に話されています。
- 将来なりたい仕事
- その仕事に就きたい理由
- 自分の経験
- 最後のまとめ
それぞれの部分を分けて見てみましょう。
自分の意見
I want to be a teacher in the future.
私は将来、先生になりたいです。
理由
Because my English teacher makes class very fun.
英語の先生が授業をとても楽しくしてくれるからです。
具体例・経験
Before, I did not like English, but now it is my favorite subject.
以前は英語が好きではありませんでしたが、今では1番好きな教科です。
最後のまとめ
So, I want to be a teacher like him in the future.
そのため、将来は彼のような先生になりたいです。
このように、
意見 → 理由 → 具体例や経験 → まとめ
の順番で話すと、自分の考えが相手に伝わりやすくなります。
60秒の準備時間で考えること
準備時間には、次の4つを考えましょう。
- どの仕事に就きたいか
- なぜその仕事に就きたいか
- その理由につながる経験や具体例はあるか
- 最後にどのようにまとめるか
今回の解答例なら、次のように整理できます。
- 意見:将来は先生になりたい
- 理由:英語の先生が楽しい授業をしてくれる
- 具体例:以前は英語が嫌いだったが、今は1番好きな教科になった
- まとめ:その先生のような先生になりたい
最初から長い英文を考える必要はありません。
まずは、次の2文を言えるようにしましょう。
I want to be a teacher in the future.
Because I like helping students.
私は将来、先生になりたいです。
なぜなら生徒たちを助けるのが好きだからです。
意見と理由を言えるようになったら、自分の経験や具体例を加えてみましょう。
各Partの問題例は下記の記事で紹介しているのであわせてご覧ください。
ESAT-J Part Dにおすすめの練習方法
Part Dでは、最初から英語だけで考えようとすると、何を話すか迷いやすくなります。
まず日本語で考えを整理し、そのあと短い英文にするのがおすすめです。
①意見・理由・具体例を日本語で考える
まずは、テーマについて次の3つを日本語で考えます。
- 自分の意見は何か
- なぜそう思うのか
- どのような具体例があるか
たとえば、「学生は自由時間をどのように使うとよいか」というテーマなら、次のように整理できます。
意見
本を読むのがよいと思う。
理由
いろいろなことを学べるから。
具体例
歴史の本や物語を読むことができる。
最初から細かく考えすぎず、1つずつ短くまとめましょう。
②基本の形を使って英語にする
日本語で考えた内容を、次の形に当てはめます。
I think ...
私は~だと思います。
because ...
なぜなら~だからです。
For example, ...
たとえば、~。
先ほどの内容なら、次のように英語にできます。
I think reading books is good because students can learn many things.
For example, students can read history books.
生徒はいろいろなことを学べるので、本を読むのがよいと思います。
たとえば、生徒は歴史の本を読むことができます。
まずは、短い文を順番に作りましょう。
③作った英文を確認してもらう
自分で作った英文は、先生や英語が分かる人に確認してもらいましょう。
次の点を確認します。
- 最初に意見を言えているか
- 意見に合った理由になっているか
- 具体例が理由とつながっているか
- 主語と動詞が入っているか
- 実際に話しやすい英文になっているか
文法を直すだけでなく、40秒以内に言いやすい英文になっているかも大切です。
④40秒以内に声に出して話す
Part Dは、英文を書く問題ではなく、英語で話す問題です。
英文を作ったら、実際に声に出して練習しましょう。
最初は英文を見ながら読んでもかまいません。
慣れてきたら、テーマとヒントだけを見て、40秒以内に話します。
自分の声を録音すると、次のような点に気づけます。
- 話し始めるまでに時間がかかっている
- 途中で長く止まっている
- 声が小さくなっている
- 言いにくい文がある
- 40秒を大きく超えている
最初から40秒いっぱい話す必要はありません。
まずは、「意見+理由」を止まらずに言うことを目標にしましょう。
I think reading books is good because students can learn many things.
生徒はいろいろなことを学べるので、本を読むのがよいと思います。
慣れてきたら、具体例や最後のまとめを加え、40秒以内に話す練習をしましょう。
Part AからPart Dまでの勉強方法をまとめて確認したい方は、以下の記事をご覧ください。
ESAT-J BridgeならPart Dを本番に近い形で練習できる
Part Dを1人で練習していると、次のようなことで困ることがあります。
「意見と理由がきちんとつながっているか分からない」
「文法や単語の間違いに気づけない」
「40秒以内に話せているか確認するのが大変」
このようなときに使えるのが、ESAT-J対策アプリの「ESAT-J Bridge」です。

ESAT-J Bridgeでは、Part AからPart Dまでの全パートを練習できます。
動画解説で答え方を確認したあと、本番に近い問題画面を使い、制限時間内に英語を録音します。
録音した音声をAIが分析し、文法・表現・内容の伝わりやすさに加えて、発音や話し方のなめらかさも確認できます。
Part Dでは、次のような流れで学習できます。
- 動画で意見の組み立て方を確認する
- 60秒で意見・理由・具体例を考える
- 40秒以内に英語で録音する
- AI添削と発音評価を確認する
- 改善点を意識してもう1度話す
ESAT-J Bridgeでは、30回分以上の模擬試験に取り組めます。問題画面の操作から準備、録音まで、本番に近い流れで練習できます。
現在、無料プランでは、各パート1レッスン、1日3回のAI添削・発音評価を利用できます。

まずは無料プランでPart Dに挑戦し、60秒で答えを考え、40秒以内に意見と理由を話せるか試してみましょう。
まとめ|Part Dは意見と理由を最初に伝えよう
ESAT-J Part Dは、与えられたテーマについて、自分の意見と理由を英語で話す問題です。
長くて難しい英文を作る必要はありません。まずは、自分がどう思うのかをはっきり伝え、そのあとに理由を続けることが大切です。
答えるときは、次の順番を意識しましょう。
- 最初に自分の意見を言う
- 「because」を使って理由を伝える
- 余裕があれば具体例を加える
- 主語と動詞のある短い文で話す
- 発音や話す速さを意識し、聞き手に伝わるようにはっきり話す
最初から40秒間、完璧に話そうとしなくても大丈夫です。
まずは「意見+理由」を止まらずに言えるように練習しましょう。慣れてきたら、具体例や最後のまとめも加えましょう。
本番を意識して、60秒で話す内容を考え、40秒以内に意見・理由・具体例を順番に伝える練習を繰り返しましょう。
ESAT-Jのパート別対策・模擬試験なら「ESAT-J Bridge」
「ESAT-J Bridge」は、都立高校入試で活用されるESAT-J YEAR 3に特化した、中学3年生向けのスピーキング対策アプリです。
Part A〜DのPart別対策に加えて、本番形式の模擬試験にも取り組めます。
自分の解答を録音し、AI添削や発音評価を確認しながら、苦手なPartを繰り返し練習できます。
「過去問だけでは練習量が足りない」「自宅で本番形式の練習をしたい」という方は、ぜひ活用してください。



