ESAT-Jを受けないとどうなる?欠席・未受験・追試と都立高校入試への影響

「ESAT-Jを受けないと都立高校を受験できない?」

「インフルエンザなどで当日欠席したら0点になる?」

「本試験を休んだ場合、追試は受けられる?」

ESAT-J YEAR 3を受験する中学3年生や保護者の方の中には、このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、ESAT-Jを欠席したからといって、必ず0点になるわけではありません。

病気や事故、忌引などのやむを得ない理由で本試験を受験できなかった場合は、申請が東京都教育委員会に承認されれば、追試験を受験できます。

一方、「英語が苦手だから受けたくない」「受けない方が入試で有利になりそう」といった理由で意図的に受験しなかった場合は、不受験者に対する措置の対象になりません。

都立高校入試ではスピーキングテストに相当する得点が付与されず、実質的に0点扱いとなります。

この記事では、2026年度のESAT-J YEAR 3について、欠席・未受験となった場合の扱いや、追試験・再試験、都立高校入試への影響を分かりやすく解説します。

ESAT-Jの仕組みや問題形式、都立高校入試への影響など、まず全体像から確認したい方は、ESAT-Jとは?中学校英語スピーキングテストの問題形式・日程・都立入試への影響をご覧ください。

※本記事は、2026年9月時点で公表されている東京都教育委員会「令和8年度 中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)実施要項」およびESAT-Jに関するQ&Aをもとに作成しています。

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ESAT-Jを受けないとどうなる?

ESAT-Jを受けなかった場合の扱いは、受験できなかった理由によって異なります。

主なケースは、次のとおりです。

ケース主な扱い
病気・事故・忌引などで本試験を欠席した申請が承認されれば、追試験を受験できる
会場には行ったものの、本人の責任ではない理由で受験できなかった対象となれば、再試験を受験できる
個別の状況や障がい特性などにより、本試験と追・再試験を受験できない申請が承認されれば、「結果活用に関する措置」の対象になる場合がある
正当な理由なく、自分の判断で受験しなかった結果活用に関する措置の対象外となり、スピーキングテストに相当する得点が付与されない

大切なのは、「欠席したら必ず0点になる」わけでも、「欠席しても自動的に点数が付く」わけでもないということです。

以下では、それぞれのケースについて詳しく解説します。

正当な理由なくESAT-Jを受けないと0点扱いになる

特に注意したいのが、自分の判断で意図的にESAT-Jを受けないケースです。

「スピーキングに自信がないため、テストを休んだ方が入試で有利になるのではないか」といった理由で受験しなかった場合、不受験者に対する措置は適用されません。

そのため、「仮のスピーキングテスト結果」は算出されず、スピーキングテストに相当する得点は0点となります。

次のような理由だけで受験を見送るのは避けましょう。

  • 英語を話すのが苦手
  • 高い点数を取れる自信がない
  • 欠席した方が得だと思った

「どのような問題が出るのか不安」「本番前に1度練習しておきたい」という方は、ESAT-Jの練習問題|Part A〜Dの問題例・解答例【音声付き】で実際の問題形式を確認してみてください。

ESAT-Jの点数やA〜F評価が都立高校入試でどのように扱われるかについては、ESAT-Jの点数と都立入試の換算点|スコア・A〜F評価・平均点まとめで詳しく解説しています。

病気などで本試験を欠席した場合は追試験を受けられる

2026年度のESAT-J YEAR 3本試験は、2026年11月22日(日)に実施されます。

やむを得ない理由で本試験を受験できなかった場合は、在籍する中学校長の確認を受けたうえで申請し、東京都教育委員会から承認されれば、12月13日(日)の追試験を受験できます。

追試験の対象になる主なケース

2026年度の実施要項では、主に次のようなケースが追試験の対象として挙げられています。

  • インフルエンザなどにかかり、学校保健安全法に基づく出席停止となった
  • 病気で入院した
  • 交通事故でけがをした
  • 忌引により受験できなかった
  • その他、本人の責任ではないやむを得ない事情があった

全国大会や国のプログラム、進路・進学に関係する予定なども、代替日を設定できないなどの条件を満たし、中学校長と東京都教育委員会が妥当と判断した場合は、追試験の対象になることがあります。

ただし、「本試験の日は予定があるから追試験を受けたい」といった本人の希望だけで、本試験から追試験へ変更することはできません。

本試験を欠席したらどうすればいい?

本試験を欠席することになった場合は、欠席することが分かった時点でまず学校から配布される「受験の手引き」や「受験案内」を確認しましょう。

2026年度は、本試験を欠席する、または欠席した場合、指定された連絡先へ11月20日(金)から11月23日(月・祝)までに保護者が連絡することになっています。

なお、実施要項では、試験当日に電話で欠席連絡をする必要はないとされています。具体的な連絡方法は、学校から配布される資料に従ってください。

その後、追試験を希望する場合は、在籍している中学校へ相談し、申請手続きを進めます。

2026年度の追試験受験申請期間は、次のとおりです。

2026年11月25日(水)午前9時~11月30日(月)午後5時

主な申請の流れは、次のとおりです。

  1. 「追試験受験申請書」を作成する
  2. 診断書や欠席理由を証明する書類を用意する
  3. 申請書と証明書類を在籍中学校へ提出する
  4. 中学校長の確認を受けた申請書を受け取る
  5. 保護者用マイページから申請し、書類の画像データをアップロードする
  6. 保護者用マイページで申請状況を確認する

診断書などをやむを得ず用意できない場合は、中学校に「欠席理由証明書」の作成を依頼できる仕組みもあります。

書類に不備があると差し戻される場合があります。差し戻し後の再申請も含めて11月30日(月)午後5時が締め切りとなるため、早めに手続きを進めましょう。

詳しい追・再試験の日程については、【2026年度】ESAT-Jの日程はいつ?申込期限・試験日・結果発表日も参考にしてください。

追試験の申請が認められない場合もある

追試験は、申請すれば必ず受けられるわけではありません。

東京都教育委員会が申請内容を確認し、欠席理由の妥当性が認められなかった場合は「不承認」となり、追試験を受験できません。

2026年度の実施要項では、追試験の申請が不承認となった場合、「結果活用に関する措置」の対象にはならず、都立高校入試において「仮のスピーキングテスト結果」は算出されないとされています。

その場合、スピーキングテストに相当する得点は加点されません。

追試験を希望する場合は、必要書類や申請方法を早めに中学校へ確認しておきましょう。

ESAT-Jの追試験と再試験の違い

ESAT-Jには「追試験」と「再試験」があります。

名前は似ていますが、対象となる生徒や手続きが異なります。

追試験再試験
対象病気などのやむを得ない理由で本試験を受験できなかった人会場には行ったものの、本人の責任ではない理由で受験できなかった人
主な例病気・事故・忌引など機器やヘッドセットの不具合など
本人・保護者による申請必要原則不要
2026年度の実施日12月13日(日)12月13日(日)

再試験は、本試験日に会場へ行ったものの、本人に責任のない理由で受験できなかった人が対象です。

対象となった場合は、試験当日に再試験の対象であることを知らせる書類が渡されます。運営事業者が一括して手続きを行うため、本人や保護者が追試験と同じ申請手続きをする必要はありません。

試験中にタブレットやヘッドセットの不具合が起きた場合は、自分で何とかしようとせず、その場で試験監督者に伝えましょう。

会場で申し出ることができなかった場合は、帰宅後から翌日までに連絡する必要があります。

本試験も追・再試験も受けられない場合は?

個別の状況や障がい特性などによっては、本試験と追・再試験のどちらも受験することが難しい場合があります。

このような場合、一定の条件を満たせば、「都立高等学校入学者選抜におけるスピーキングテストの結果活用に関する措置」を申請できます。

2026年度の実施要項では、対象となる事情の例として、次のようなケースが挙げられています。

  • 緘黙(かんもく):家庭などでは話せても、学校や試験会場など特定の場所や状況では話せなくなる
  • きつ音や発話障害:言葉が詰まったり、同じ音を繰り返したりするなど、声に出して答えることが難しい
  • 難聴などの障がいや病気:音声を聞き取ったり発音したりすることが難しく、英語の「話すこと」を適切に評価できない
  • 心や体、家庭・学校などの事情:強い不安や心身の不調などにより、登校したくてもできない、または試験会場へ行くことが難しい

上記はあくまで一例です。これらに当てはまれば、必ず措置を受けられるわけではありません。

この措置は自動的に適用されるものではなく、在籍している中学校を通して申請し、東京都教育委員会から承認を受ける必要があります。

また、申請時期は、本試験を受験できないことが事前に分かっている場合や、本試験や追・再試験を欠席した場合など、状況によって異なります。該当する可能性がある場合は、できるだけ早く中学校へ相談してください。

ESAT-Jを受けなくても都立高校は受験できる?

ESAT-Jを受験しなかったことだけを理由に、都立高校そのものを受験できなくなるわけではありません。

ただし、ESAT-J YEAR 3の結果は、原則として都立高校の第一次募集・分割前期募集で活用されます。そのため、受験できる状況であれば、原則として受けておくことが大切です。

なお、国立・私立中学校や都外の中学校に在籍しているなど、もともとESAT-Jの受験対象ではない生徒については、都立高校入試で不利にならないように取り扱われます。

まとめ|やむを得ずESAT-Jを欠席する場合は早めに学校へ相談しよう

ESAT-Jを受けなかった場合の扱いは、欠席した理由によって異なります。

  • 病気・事故・忌引などで本試験を欠席した場合は、申請が承認されれば追試験を受験できる
  • 会場で本人の責任ではないトラブルが起きた場合は、再試験の対象になることがある
  • 個別の状況や障がい特性などにより受験できない場合は、結果活用に関する措置の対象になることがある
  • 正当な理由なく意図的に受験しなかった場合は、スピーキングテストに相当する得点が付与されない

「欠席したらどうなるのだろう」と心配な場合は、家庭だけで判断せず、まず在籍している中学校へ相談してください。

また、「英語を話すのが苦手だから受けたくない」と感じている場合は、本番形式の問題に繰り返し取り組み、少しずつ英語を話すことに慣れておきましょう。

ESAT-Jの問題形式やPart A〜Dの詳しい対策については、ESAT-J対策完全ガイド|Part A〜Dの答え方・採点基準・勉強法をご覧ください。

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