ESAT-JでA評価を取るには?公式解答例と勉強法
「ESAT-JでA評価を取るには、どのくらい話せればいい?」
「短い答えや、少し言い間違えた答えでも評価される?」
このような疑問があるときに参考になるのが、東京都教育委員会が公開している解答例です。実際の受験者の解答を基に、各Partの評価と採点のポイントが紹介されています。
この記事では、公式資料に掲載された、各Partで最も高い評価の解答例を取り上げ、高得点を目指すために意識したいことを解説します。
※中学3年生向けの「ESAT-J YEAR 3」を対象としています。解答例は2025年度本試験の公式資料から一部を引用し、日本語訳・解説・練習方法は当サイトが作成しています。全文は東京都教育委員会の公式解答例で確認できます。

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ESAT-JのA評価は何点から?80点以上が目安
2025年度(令和7年度)のESAT-J YEAR 3では、80〜100点がA評価で、受験者の47.2%がA評価でした。

ただし、「問題の8割に答えれば必ず80点になる」という意味ではありません。2026年度の実施要項では、採点結果に統計的な処理を加えて評価を算出するとされています。
参考:2026年度実施要項
2026年度(令和8年度)の本試験は2026年11月22日に実施予定で、この記事では2025年度の公表結果をもとに、80点以上をA評価の目安として紹介します。
評価区分や入試での換算点については、ESAT-Jの点数と都立入試の換算点をご覧ください。
公式解答例を見る前に|Part別の評価と総合A評価は異なる
今回取り上げるのは、公式資料に掲載された次の評価の解答例です。
| Part | 取り上げる評価 |
| Part A | 3つ星(音読の最上位評価) |
| Part B | A2.1 |
| Part C | A2.2 |
| Part D | A2.2 |
A2.1・A2.2は、英語で何ができるかを示す「CEFR-J」という指標の区分です。総合評価のA〜Fとは異なります。
これらの解答例は、回答の内容や話し方の目標を知るための参考です。「この英文を言えば総合A評価になる」というものではありません。
また、公式資料の「…」は発話が止まった箇所を表します。引用中の言い直しや間も、資料に沿って残しています。
参考:公式解答例
Part A|言い直しがあっても、意味が伝わる音読を目指す
Part Aは英文を音読する問題です。
評価されるのは、発音や強弱、読む速さ、間の取り方などです。
公式の最上位評価の例から分かること
公式資料で3つ星と評価された解答例から、No.1を紹介します。
This is Emily. She is from Australia. There are many kind, ... kinds of animals in her country, and she has a lot of pictures of them. If you are interested in her pictures, you can ask her ... to show them to you.
日本語訳:
こちらはエミリーです。彼女はオーストラリア出身です。彼女の国にはさまざまな種類の動物がいて、彼女はその動物たちの写真をたくさん持っています。写真に興味があれば、見せてほしいと彼女に頼むことができます。
出典:公式解答例・1ページ目、Part Aの3つ星の例より抜粋
この解答例のよいところ
この例では、kindをkindsと言い直したり、文の途中で間が空いたりしています。公式資料では、一部に誤りや不自然な間があっても、発音や強弱、読む速さが適切で、文章の意味を伝えられている点が評価されています。
この解答例から、練習の参考になるポイントを確認しましょう。
- 言い直したあとも、音読を続けている
一度つかえても、文章の最初からやり直さず、その先を読んでいます。 - 一部の間違いがあっても、内容を伝えられている
間違いの有無だけでなく、聞く人が文章を理解できる読み方になっていることが大切です。 - 読む速さや強弱も評価されている
単語を1つずつ正しく発音するだけでなく、文章全体として聞き取りやすく読む必要があります。
なお、公式資料の3つ星の評価は、No.1・No.2の両方の音読を踏まえたものです。また、文字だけでは実際の発音や速さまでは分からないため、練習ではお手本音声も活用しましょう。
A評価に向けて意識したい練習
- 読み方が分からない単語は、音声で発音を確認する
- すべての単語を同じように区切るのではなく、意味のまとまりを意識して読む
- 録音を聞き、聞き取りにくい発音や長すぎる間を見直す
速く読み終えることを目標にせず、聞く人が理解しやすい読み方を目指してください。
音声付きの練習問題は、Part Aの練習問題・採点基準・高得点のコツで紹介しています。
Part B|短い答えでも、聞かれたことに適切に答える
Part Bでは、質問に答えたり、自分から質問したりします。図やポスターなどの情報を読み取って答える力も求められます。
公式資料の高評価解答例「A2.1」
公式資料には、次の5つの課題に対する解答例が掲載されています。

出題内容
- Which do you want to try?
どれをやってみたいですか? - Why do you want to try that?
なぜそれをやってみたいのですか? - What sports do you like to watch?
どんなスポーツを見るのが好きですか? - What is the first thing you do every morning?
毎朝、最初にすることは何ですか? - ノラに「日本の中で行ってみたい場所」を英語で質問してください。
A2.1の解答例
- I want to study about robots.
- Because I like robots. Robots are ... interesting.
- I like to watch soccer.
- I wash my face.
- Where ... where do you want to go in Japan?
日本語訳:
- ロボットについて勉強したいです。
- ロボットが好きだからです。ロボットは……面白いです。
- サッカーを見るのが好きです。
- 顔を洗います。
- どこ……日本のどこに行ってみたいですか?
出典:公式解答例・2ページ目、Part BのA2.1の例より抜粋
この解答例のよいところ
公式資料では、5つすべての課題に適切に答えていることに加え、文法・語彙や、発音・間の取り方なども評価されています。
実際の回答を見ながら、練習に取り入れたいポイントを確認しましょう。
- No.1とNo.2の内容がつながっている
「ロボットについて勉強したい」という答えに対し、「ロボットが好きで、面白いから」と理由を伝えています。 - No.3・No.4は、短い1文で必要な情報を伝えている
見るのが好きなスポーツや、毎朝最初にすることを、短い文で分かりやすく答えています。すべての質問に長く答える必要があるわけではありません。 - No.5は、指示に合った質問を作れている
Whereから始めて、日本の中で行きたい場所を尋ねています。途中で言い直しても、最後まで疑問文を完成させています。
ただし、短ければよいという意味ではありません。聞かれたことに答え、必要な内容を伝えられているかが大切です。
A評価に向けて意識したい練習
- 質問を聞き、場所・時刻・理由など、何を答えるのかを判断する
- 知っている単語や表現で、短くても意味の通る文を作る
- What・Where・When・Why・Howなどを使って質問する
答えられなかった問題は、質問を聞き取れなかったのか、英語の文を作れなかったのかを分けて振り返ると、練習内容を決めやすくなります。
詳しい問題形式や練習問題は、Part Bの質問への答え方・練習問題をご覧ください。
Part C|4枚のイラストの出来事を、順番につなげて説明する
Part Cは、4枚のイラストに描かれた出来事を、順番に英語で説明する問題です。
公式資料の高評価解答例「A2.2」

次の解答例では、音楽室で友達がピアノを弾いていた場面から、ほかの生徒と一緒に歌うまでの出来事を説明しています。
Last week, I went to the … music room. In the room, my friend was playing the piano. He played it … very well. So, I started to sing a song. After that, other students came, and we … sang together.
日本語訳:
先週、私は……音楽室に行きました。その部屋では、友達がピアノを弾いていました。彼は……とても上手に弾いていました。そこで、私は歌を歌い始めました。その後、ほかの生徒たちもやってきて、私たちは……一緒に歌いました。
出典:公式解答例・4ページ目、Part CのA2.2の例より抜粋
この解答例のよいところ
公式資料では、4枚すべてのイラストの重要な出来事を説明し、話の流れを順序立てて伝えている点が評価されています。
では、どのような表現が分かりやすい説明につながっているのでしょうか。練習で参考にしたいポイントを見てみましょう。
- 友達の行動を具体的に説明している
「友達がいた」だけでなく、「ピアノを弾いていた」「とても上手だった」と伝えています。場面の様子が聞く人に分かりやすくなっています。 - 出来事のつながりを示している
Soで次の行動につなぎ、After thatでその後の出来事を伝えています。文を並べるだけでなく、1つの話として説明できています。 - 過去の出来事に合う動詞を使っている
went・was playing・started・came・sangなどを使い、そのときの様子や、その後に起きた出来事を表しています。
また、my friendを次の文ではHe、the pianoをitで表しています。同じ言葉を繰り返しすぎず、短い文をつなげている点も、練習で参考にできます。
「1枚につき1文」と決めるのではなく、場面を伝えるために必要な情報を入れることを意識しましょう。
A評価に向けて意識したい練習
- 準備時間に、各イラストの「誰が何をしたか」を確認する
- 単語を並べるだけでなく、主語と動詞のある文で説明する
- then・and・soなどを、出来事のつながりに合わせて使う
1つの場面だけを詳しく説明して時間を使い切らないように、まず全体の流れを組み立てます。そのうえで、説明が足りない場面を補いましょう。
描かれていない出来事を作って付け足す必要はありません。イラストと問題の指示に合った内容を伝えてください。
4コマの練習問題や詳しい答え方は、Part Cのナレーション対策で解説しています。
Part D|意見と理由に、具体例や補足説明を加える
Part Dは、身近なテーマについて、自分の意見とその理由などを伝える問題です。
公式資料の高評価解答例「A2.2」
公式資料では、町について詳しく知る方法として、図書館を選んだ回答がA2.2の例として掲載されています。

I think using the library is a good way to learn more about our town. This is because in the library, there are many books about ... the history of our town. For example, ... in the book(s), we can see many old pictures, so we can understand the history of our town easily.
日本語訳:
図書館を利用することは、私たちの町についてもっと知るためのよい方法だと思います。なぜなら、図書館には……町の歴史についての本がたくさんあるからです。例えば、……その本では昔の写真をたくさん見ることができるので、町の歴史を分かりやすく理解できます。
※book(s)は公式資料の表記です。複数形のsを補う修正が示されています。
出典:公式解答例・6ページ目、Part DのA2.2の例より抜粋
この解答例のよいところ
公式資料では、自分の意見を理由や例とともに分かりやすく述べ、さらに補足情報を加えて詳しく説明している点が評価されています。
この回答がどのように組み立てられているかを整理すると、次のようになります。
| 回答の役割 | 伝えている内容 |
| 意見 | 町について知るには、図書館を利用するのがよい |
| 理由 | 町の歴史についての本がたくさんある |
| 具体例 | 本で昔の写真を見ることができる |
| 補足説明 | そのため、町の歴史を理解しやすい |
参考にしたいのは、すべての説明が「図書館を利用するとよい」という意見につながっていることです。
「本がある」で終わらず、「どんな本か」「そこから何が分かるか」まで説明しているため、図書館を選んだ理由が伝わりやすくなっています。
また、This is becauseで理由、For exampleで具体例、soでその結果を示しています。聞く人が、話の流れを追いやすい組み立てです。
具体例を1つ挙げたら、「それによって何ができるのか」まで考えてみると、回答をさらに詳しくできます。
A評価に向けて意識したい練習
まずは、次の順番で回答を組み立ててみましょう。
- 自分の意見を伝える
- なぜそう思うのか、理由を述べる
- 理由を支える具体例を挙げる
- 必要に応じて、その結果やよさを説明する
これは回答を整理するための練習方法で、必ず4文で答えるという決まりではありません。
難しい単語を探すより、自分が使える英語で内容を具体的にしましょう。時間に余裕があるときは、同じ結論を繰り返すのではなく、質問に関係する説明を加えてみてください。
基本の組み立て方と練習問題は、Part Dの意見・理由の答え方をご覧ください。
公式解答例は、自分の回答を見直すために使おう
解答例を読んだら、自分でも同じ問題に答えて録音し、回答の内容を公式解答例と比べてみましょう。
最初から公式例と同じ長さ・表現を目指す必要はありません。「質問に答えているか」「出来事の説明が抜けていないか」「理由をもう少し詳しく話せるか」など、1つの課題を決めて取り組みます。
練習した問題に答えられるようになったら、別の問題でも試してください。答えを暗記するだけでなく、質問に合わせて内容を考える練習につながります。
保護者の方は、「どこを直したら、もっと伝わりそう?」と声をかけるだけでも、振り返りを手伝えます。文法や発音で迷うところは、学校の先生などに確認しましょう。
ESAT-J BridgeでPart別の練習と振り返りに取り組む
自分の回答をどう直せばよいか分からない場合は、添削や発音評価を活用する方法もあります。
ESAT-J Bridgeでは、Part A〜Dの練習や、AIによる回答添削・発音評価を利用できます。有料プランでは、動画解説や模擬試験にも取り組めます。

無料プランでは、各Partにつき1レッスンを体験できます。AI添削とAI発音評価は、全Partを通じてそれぞれ合計3回まで利用可能です。まずは苦手なPartから取り組み、回答の改善に生かしましょう。
まとめ|高評価の理由を知り、次の回答に生かそう
ESAT-JでA評価を目指すには、公式解答例を参考に、どのような内容や話し方が評価されるのかを理解することが大切です。
各Partでは、次のポイントを意識しましょう。
Part A: 発音や強弱、速さを意識し、意味が伝わるように読む
Part B: 質問や指示に合った内容を、分かりやすく伝える
Part C: 4枚のイラストの重要な出来事を、順番につなげて説明する
Part D: 意見に理由や具体例を加え、詳しく説明する
公式解答例と自分の回答を比べ、改善したい点を1つずつ練習に取り入れることが大切です。
まずは苦手なPartを1つ選び、声に出して答えることから始めましょう。
ESAT-Jのパート別対策・模擬試験なら「ESAT-J Bridge」
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Part A〜Dの個別対策に加えて、本番形式の模擬試験にも取り組めます。
自分の答えを録音し、AI添削や発音評価を確認しながら、苦手なPartを繰り返し練習できます。
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